【ラ・リーガ：23‐24シーズン】セビージャFCの選手・フォーメーション・戦術を超簡単に紹介！

今回紹介するチームは、スペインの古豪であるセビージャFC。
過去には元日本代表の清武弘嗣も所属したことがある名門ですが、近年は低迷気味。今季の展望はいかに…。

久保建英の活躍や日本人選手の活躍を観るために今年からラ・リーガやCLを観ようと思っている方でも分かりやすいように、所属選手、チームの戦術的特徴や不安要素を超簡単に解説します。
注目選手も紹介しているので、その選手を中心に見れば試合が楽しめるはず。

セビージャFC

セビージャFCは1890年にスペインのセビリアにて創設、同じくセビリアのクラブで労働者階級に強い支持基盤を持つレアル・ベティスとの対戦はセビリア・ダービーと呼ばれ、スペインで最も熱いダービーと言われています。

低コストで選手を獲得し、価値を高めてから他クラブに売却することで利益を出す手法を得意なクラブ。特にバルセロナはお得意様で、ダニエウ・アウヴェス、イヴァン・ラキティッチ、最近ではクンデなど、バルセロナでも中心として活躍する選手を売却しています。

また、下部組織も優秀でありセルヒオ・ラモスやヘスス・ナバスもセビージャユース出身です。

ラリーガでは、4番目のポジションに甘んじることが多くタイトルにはあまり縁がありません。一方で欧州の舞台では強さを見せており、ヨーロッパリーグでは3連覇を含み7回も優勝しています。これは同大会の最多優勝回数です。

チームの愛称は、『セビジスタス』やクラブカラーからとった『ロヒブランコス（赤と白）』が有名です。

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昨季の成績と今期の目標

昨季のリーグ戦は12位と振るわず、ヨーロッパリーグで優勝して何とか帳尻を合わせることはできましたがひどいシーズンだったと言われても仕方ないでしょう。

実際、長年チームを選手の売買で支えてきたレジェンドのモンチSD（スポーツダイレクター）を解任することにもなりました。

昨季にELで優勝したことで、今季はCLへの出場権を獲得しました。

しかし、今季は欧州カップ戦よりも国内リーグ戦での立て直しに注力するでしょう。最低でも欧州カップ戦の権利を獲得できる7位までには入っておきたいでしょう。

所属選手

登録	選手名	背番号	歳	身長/体重	昨季成績
GK	ドミトロビッチ	1	31歳	189cm 94kg	15試合 0得点
	ニーラン	13	33歳	192cm 90kg	2試合 0得点
	パストール	–	23歳	190cm 80kg	34試合 0得点
CB	バデ	22	23歳	191cm 89kg	19試合 1得点
	マルカン	23	27歳	185cm 80kg	5試合 0得点
	ニアンズ	14	21歳	187cm 83kg	19試合 1得点
	ガットーニ	2	24歳	183cm 79kg	19試合 1得点
	S・ラモス	4	37歳	184cm 82kg	33試合 2得点
	グデリ	6	31歳	187cm 73kg	34試合 3得点
	K・サラス	27	21歳	188cm 80kg	9試合 1得点
RSB	モンティエル	4	26歳	175cm 69kg	28試合 0得点
	J・ナバス (C)	16	37歳	172cm 60kg	32試合 0得点
	J・サンチェス	26	20歳	186cm 68kg	37試合 2得点
LSB	アクーニャ	19	31歳	172cm 69kg	30試合 3得点
	ペドロサ	3	25歳	176cm 69kg	7試合 0得点
CM	ソウ	18	26歳	184cm 77kg	32試合 4得点
	スマレ	24	24歳	188cm 82kg	26試合 0得点
	ジョルダン	8	29歳	183cm 74kg	23試合 0得点
	Ó・トーレス	21	28歳	175cm 63kg	32試合 3得点
	ラキティッチ	10	35歳	184cm 78kg	31試合 1得点
	フェルナンド	20	36歳	183cm 76kg	22試合 0得点
RW	オカンポス	5	29歳	188cm 84kg	19試合 4得点
	ルケバキオ	11	26歳	187cm 77kg	32試合 11得点
	E・ラメラ	17	31歳	181cm 79kg	32試合 6得点
	スソ	7	29歳	176cm 70kg	25試合 2得点
	ヤヌザイ	–	28歳	186cm 75kg	11試合 2得点
CF	エン＝ネシリ	15	26歳	188cm 73kg	31試合 8得点
	ラファ・ミル	9	26歳	191cm 86kg	26試合 6得点
	マリアーノ	12	30歳	180cm 76kg	9試合 0得点

移籍情報

【加入】

• ドディ・ルケバキオ［ヘルタ］
• ジブリル・ソウ［フランクフルト］
• マリアーノ・ディアス［レアル・マドリー／フリー移籍］
• アドリア・ペドロサ［エスパニョール／フリー移籍］
• エルヤン・ニーラン［ライプツィヒ／フリー移籍］
• セルヒオ・ラモス［PSG／フリー移籍］
• ブバカリ・スマレ［レスター／ローン移籍］

【退団】

• ヤシン・ブヌ［アル・ヒラル］
• テカティート［モンテレイ］
• カリム・レキック［アル・ジャジーラ］
• ロニー・ロペス［ブラガ／フリー移籍］
• イヴァン・ロメロ［レバンテ／フリー移籍］
• ルドビク・アウグスティンソン［アンデルレヒト／ローン移籍］
• オスカー・ロドリゲス［ヘタフェ／ローン移籍］
• ゴンサロ・モンティエル［ノッティンガム・フォレスト／ローン移籍］
• トーマス・デラネイ［アンデルレヒト／ローン移籍］
• ルイスミ・クルス［テネリフェ／ローン移籍］
• ホセ・アンヘル・カルモナ［ヘタフェ／ローン移籍］
• パプ・ゴメス［モンツァ／フリー移籍］
• ウスマナ・イドリシ［未定］

フォーメーション

基本フォーメーション（4-2-3-1）

セビージャFCの基本フォーメーションは4-2-3-1（DF4人、守備的MF2人、攻撃的MF3、FW1人）。

セビージャFCの戦術的特長

セビージャFCの戦術的特長について紹介します。

シンプルイズベスト

セビージャのメンディリバル監督は、分かりにくい戦術用語を使わずシンプルなプレーを好みます。

・球際は激しくボールを奪う
・カウンター

サッカーの基本戦術ともいえるこの2つを徹底。攻守においてとにかく『走る』、強度の高いサッカーが特徴です。

セビージャFCの戦術的弱点

セビージャFCの戦術的弱点について紹介します。

サプライズはない

ポゼッションからカウンターに戦術を切り替えることでV字回復を果たしたセビージャですが、シンプルな戦術だからこそサプライズが起きることは少なく質で劣るチームには順当に敗戦してしまう傾向があります。

また、引いた相手を切り崩すのにも苦労しており、打開策はミドル位になっている状況。

シンプルなプレーで安定はしたが、攻撃面での怖さは減ってしまった印象です。

注目選手

セビージャFCの注目選手はこちらの３名

• セルヒオ・ラモス
• アクーニャ
• ラキティッチ

セルヒオ・ラモス

セビージャで育ち、レアルマドリードとスペイン代表でレジェンドとなった男気番長セルヒオ・ラモスが18年ぶりに古巣復帰。

卓越した危機察知能力とアグレッシブなプレーが持ち味の選手であり、チームのために悪役にもなれる味方なら最高の男です。

積極的な守備と攻撃力が魅力の選手なので、彼が自由に動けるようコンビを組むCBがどれだけサポートできるかが重要となるでしょう。

アクーニャ

アルゼンチン代表として、W杯優勝も果たしたアクーニャ。

闘争心むき出しでプレーするためファールも多いが、1対1に強く激しく上下動できる走力が魅力。

左SBを主戦場としていますが、元々MFだったため中盤でのプレーもできるユーティリティー制も頼もしいですね。

ラキティッチ

セビージャからバルセロナに移籍し、世界的な選手となり古巣に戻ってきたラキティッチ。

彼の魅力は中盤で何でもできる総合力の高さ。

攻撃においてはパス・シュートどちらも制度が高く、相手ペナルティーエリア内まで侵入するポジショニングセンスも秀逸。

守備でも展開を先読みし、相手が嫌な位置にポジショニングできる老獪なプレーが特徴です。

変革したチームで再び頂点へ！

ポゼッションからカウンターへと180℃戦術を変更したセビージャFC。

メンディリバル監督が昨季途中からの就任ということもあり、まだまだ練度を上げていかなくてはいけない部分もあるでしょう。

得意のハイプレスを組み込めればもっと面白いチームになると思うが……。

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