今回紹介するチームは、スペインの古豪であるアトレティコ・マドリード。
チャンピオンズリーグ(CL)で日本人選手が所属するラツィオやセルティックと同組になったことでも注目が集まるクラブ。
久保建英の活躍や日本人選手の活躍を観るために今年からラ・リーガやCLを観ようと思っている方でも分かりやすいように、所属選手、チームの戦術的特徴や不安要素を超簡単に解説します。
注目選手も紹介しているので、その選手を中心に見れば試合が楽しめるはず。
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アトレティコ・マドリード
アトレティコ・マドリードは1903年にスペインのマドリードにて創設、同じくマドリードに本拠地を置くレアルマドリードとはライバル関係にありマドリードダービー(別名:エル・デルビ)は世界中から注目されている。
レアルマドリード・FCバルセロナと並び、スペインの3強と称されており昨季を含み11シーズンにわたりラ・リーガの1位~3位を独占しています。
また、FCバルセロナに次いでスペインで2番目にサポーターが多いクラブ(世界では8番目)です。2部に落ちた際には、アトレティコを見捨てないという意味から会員数が2倍近く伸びるなど非常に愛されているクラブです。
一方で、一部熱狂的の熱狂的なサポーターが他クラブのサポーターに対して殺傷事件を起こすなど、長年の悩みの種になっている側面もあります。
チームの愛称は、『アトレティコ』や『マットレス』、クラブカラーからとった『ロヒブランコス(赤と白)』が有名です。
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【本拠地】
スペイン:マドリード州マドリード
エスタディオ・メトロポリターノ
【創設】
1903年
【所属リーグ】
ラ・リーガ(スペイン1部リーグ)
【主要獲得タイトル】
・ラ・リーガ:11回
・コパ・デル・レイ:10回
・スーペルコパ・デ・エスパーニャ:2回
・UEFAヨーロッパリーグ : 3回
・UEFAスーパーカップ : 3回
昨季の成績と今期の目標
【昨季の成績】
・ラ・リーガ:3位(77p)
(23勝8分7敗70得点33失点)
※チャンピオンズリーグ出場権獲得
・コパ・デル・レイ:ベスト8
・チャンピオンズリーグ:GL敗退
※GL:グループリーグの略称
昨季は、契約関係でエースのグリーズマンを序盤はフルタイム使えないなどの影響からか思うようにいかないシーズンに。
チャンピオンズリーグの出場権獲得といった最低限の目標は達成したが、良いシーズンだったとは言えないでしょう。
【今季の目標】
最大目標:ラ・リーガ優勝&CL優勝
最低目標:CL出場権獲得&CLグループリーグ突破
※CL:チャンピオンズリーグの略称
ラ・リーガの3強としては、やはりリーグ戦での優勝は目指したいところ。また、良いところまではいくが優勝までは届いていないCLでも出来れば優勝したいという思いがあるでしょう。
もちろん、ラ・リーガとCLはどちらも簡単なコンペティションではないため、最低限の目標として来季のCL出場権と放映権料のためにCLグループステージ突破は死守したいところです。
所属選手
登録 | 選手名 | 背番号 | 歳 | 身長/体重 | 昨季成績 |
GK | オブラク | 13 | 30歳 | 188cm 87kg | 28試合 0得点 |
グルビッチ | 1 | 27歳 | 195cm 83kg | 12試合 0得点 | |
CB | ヒメネス | 2 | 28歳 | 185cm 79kg | 28試合 2得点 |
エルモソ | 22 | 28歳 | 184cm 76kg | 26試合 3得点 | |
ソユンジュ | 4 | 27歳 | 185cm 82kg | 7試合 1得点 | |
S・サビッチ | 15 | 32歳 | 187cm 80kg | 22試合 0得点 | |
RSB | N・モリーナ | 16 | 25歳 | 175cm 70kg | 33試合 4得点 |
アスピリクエタ | 3 | 34歳 | 178cm 78kg | 25試合 0得点 | |
LSB | マンダーバ | 23 | 29歳 | 180cm 73kg | 22試合 0得点 |
ガラン | 17 | 28歳 | 172cm 70kg | 37試合 0得点 | |
CM | デ・パウル | 5 | 29歳 | 180cm 70kg | 30試合 2得点 |
M・ジョレンテ | 14 | 28歳 | 184cm 74kg | 22試合 1得点 | |
コケ (C) | 6 | 31歳 | 176cm 75kg | 33試合 0得点 | |
サウール | 8 | 28歳 | 184cm 76kg | 31試合 3得点 | |
ヴィツェル | 20 | 34歳 | 186cm 81kg | 33試合 0得点 | |
バリオス | 24 | 20歳 | 181cm 64kg | 21試合 0得点 | |
AM | ルマール | 11 | 27歳 | 171cm 66kg | 27試合 1得点 |
RW | A・コレア | 10 | 28歳 | 171cm 70kg | 35試合 9得点 |
LW | リノ | 12 | 23歳 | 178cm 69kg | 38試合 6得点 |
R・リケルメ | 25 | 23歳 | 174cm 65kg | 34試合 4得点 | |
ビトーロ | – | 33歳 | 185cm 80kg | 8試合 0得点 | |
CF | グリーズマン | 7 | 32歳 | 176cm 73kg | 38試合 15得点 |
モラタ | 19 | 30歳 | 190cm 84kg | 36試合 13得点 | |
デパイ | 9 | 29歳 | 176cm 78kg | 8試合 4得点 |
移籍情報
【加入】
- サムエル・オモロディオン[グラナダ]
- ハビ・ガラン[セルタ]
- サンティアゴ・モウリーニョ[ラシン・クラブ]
- セサル・アスピリクエタ[チェルシー/フリー移籍]
- チャグラル・ソユンク[レスター/フリー移籍]
- カルロス・マーティン[アトレティコB]
- ヘルマン・バレラ[アトレティコB]
【退団】
- マテウス・クーニャ[ウォルヴァーハンプトン]
- レナン・ロディ[マルセイユ]
- ジョフレイ・コンドグビア[マルセイユ]
- セルヒオ・カメージョ[ラージョ]
- マヌエル・サンチェス[セルタ/フリー移籍]
- マット・ドハーティ[ウォルヴァーハンプトン/フリー移籍]
- ビクトル・モジェホ[レアル・サラゴサ/ローン移籍]
- フアン・マヌエル・サナブリア[サン・ルイス]
- サンティアゴ・モウリーニョ[レアル・サラゴサ/ローン移籍]
- ジョアン・フェリックス[バルセロナ/ローン移籍]
- サミュエル・オモロディオン[アラベス/ローン移籍]
- ボルハ・ガルセス[エルチェ/ローン移籍]
- ヘルマン・バレラ[レアル・サラゴサ/ローン移籍]
- カルロス・マーティン[ミランデス/ローン移籍]
- ジュリアーノ・シメオネ[アラベス/ローン移籍]
- ハビエル・セラーノ・マルティネス[シュトゥルム・グラーツ/ローン移籍]
フォーメーション
基本フォーメーション(3-5-2、5-3-2)
アトレティコ・マドリードの基本フォーメーションは3-5-2(DF3人、MF5人、FW2人)か5-3-2(DF5人、MF3人、FW2人)。
基本は3-5-2で戦うことが多いですが、格上や同格かつカウンターや攻撃に強みを持つクラブとの対戦時に守備的なフォーメーションとして5-3-2を採用する傾向にあります。
アトレティコ・マドリードの戦術的特長
アトレティコ・マドリードの戦術的特長について紹介します。
ネガティブトランジション
アトレティコ・マドリードの特徴は切り替えの速さ。
特にボールを奪われた際の切り替え、いわゆるネガティブトランジションの速さは彼らの代名詞です。
チームを率いるシメオネ監督は、守備設定から試合プランを設定し相手チームのストロングポイントを消すのが得意な監督。相手キーマンを自由にさせないために、試合ごとに中盤やサイドの強度を変えることで鉄壁の守備を誇ります。
守備意識が高く、ハードワークとインテンシティの高さでアトレティコ・マドリードは名門へと復活しました。
- インテンシティ
『強さや激しさ』
フィジカルだけではなく精神的な意味合いもある。
ビルドアップとポジショナルプレー
昨季終盤から、アトレティコ・マドリードはより攻撃的なチームへと進化を遂げています。
その進化を支えてとなっているのが、ビルドアップとポジショナルプレーです。
これまではCBにインテンシティが高く、弾き返せる選手を選択していましたが現在はエルモソやヴィツェルといったボールを繋げる選手を選択しCBが中盤まで上がり組み立てに参加することで数的有利を作る形を狙っています。
また、リンクマンとしての能力に秀でたグリーズマンを中心に攻撃を組み立てることで、ポジショナルプレーの練度を上げることにも成功しました。
- ビルドアップ
『攻撃を構築すること』。
主にGKやDFなど自陣の守備的な選手がパスを活用して前進することを指す。 - リンクマン
『ボールを中継する役目』
単純にボールを配給するだけではなく、ボールを引き出す動きやスペースを上げる動きも求められるためピッチ全体を把握することが求められる。 - ポジショナルプレー
『選手を正しい位置に配置すること』
明確な定義はないが、攻撃の最適化を図るために重要だとされている戦術用語の一つ。
アトレティコ・マドリードの戦術的弱点
アトレティコ・マドリードの戦術的弱点について紹介します。
個の打開力に不安
アトレティコ・マドリードは昨季終盤から攻撃的なチームへと変貌を遂げていますが、組織的な動きが求められる守備に定評のあるチームらしく攻撃でも組織的な動きを得意としています。周りを活かせる選手が多いため、戦術と選手がマッチしているといえるでしょう。
一方で、個での打開力には不安が残ります。
昨季まではカラスコなど独力で突破できる選手がいたため、アイソレーションを戦術に組み込みサイドを有効利用することができていました。
彼の移籍がチームにどれほど影響するのか、新たに独力で突破できる選手がいるのか疑問と不安が残っています。
- アイソレーション
敢えてサポートに行かず、守備を引き付けることで1対1の状態を作り出すこと。
グリーズマンへの依存
昨季はワールドカップで調子を上げたグリーズマンが、クラブでも好調を維持したためリーグ後半は優勝したバルセロナよりも多く勝ち点を獲得していました。
単純に考えれば、昨季終盤の調子を維持できれば優勝も狙えるという明るい話題です。
一方で、リーグ前半の調子が良くなかった要因の一つにグリーズマンを有効活用できていなかったという点が挙げられます。
グリーズマンを有効活用できた後半が調子が良くて、できなかった前半が調子が悪い。
これは、グリーズマン次第でチーム状況が大きく変わってしまうという意味にも取れてしまいます。
実際、今の攻撃力を支えているのは良いポジショニングでボールを引き出してパスを行うリンクマン、シュートをするフィニッシャーとして活躍できるグリーズマンです。
彼が不調に陥ったり、負傷で長期離脱になってしまった際は厳しい状況になるでしょう。
注目選手
アトレティコ・マドリードの注目選手はこちらの3名
- グリーズマン
- オブラク
- コケ
グリーズマン
アトレティコ・マドリードのエース、そして頭脳としてチームを支えるグリーズマン。
攻撃的なプレーにおいては何でもできる選手であり、特にボールを引き出す動きが抜群です。どこにスペースがあり、どこに動けばどこが空くのかを理解しておりチームの攻撃の中心としてボールの配給や得点を期待される選手。
FCバルセロナから帰ってきた、エースが再びアトレティコ・マドリードで輝く姿を期待したいですね。
オブラク
長い手足を活かしたセービングと抜群のポジショニングで、チームを最後尾から支えるオブラク。
ラ・リーガにて、1シーズンの平均失点数が一番少ないGKに与えられるサモラ賞を4季連続を含み5度も獲得した名手です。
近年は年齢的な衰えなどを指摘されていますが、それでも世界トップレベルGKであることは間違いありません。攻撃的にシフトしたチームを支えるためにも、オブラクの奮起が求められるでしょう。
コケ
アトレティコ・マドリードのキャプテンであり、魂であるコケ。
運動量が多く、インテンシティの高さが求められるアトレティコ・マドリードの中盤において攻守における要となっています。また、足元の技術も高く正確なラストパスも遅れる選手。
成長著しいバリオスの良きお手本として、今季も男気溢れるプレーを見せてほしいですね。
変革したチームで再び頂点へ!
昨季終盤より、攻撃的なチームへと変革したアトレティコ・マドリード。
まだまだ、これから練度を上げていかなければいけない部分もありますが守備が良いチームなだけに安定感は抜群です。
今季はラ・リーガ優勝を狙えるチームになっており、もしかしたら悲願のチャンピオンズリーグ優勝も……。
期待が膨らみますね。