今回紹介するチームは、イタリアのトップリーグであるセリエAで活躍するボローニャFC。
今年からセリエAを見ようと思っている方でも分かりやすいように、所属選手や監督、チームの戦術的特徴や弱点を超簡単に解説します。
注目選手も紹介しているので、その選手を中心に見れば試合が楽しめるはず。
ボローニャFC
ボローニャFCは1909年にイタリアのボローニャにて創設、アーセナルに移籍する前に富安選手が所属しサイドバックとして開花したクラブです。
イタリアサッカーの創世記に活躍した古豪であり、1941年までに計6回のイタリア王者を経験。
1980年以降は大きく失速し、セリエC1(3部)への降格を経験するなどセリエAでは残留争いがメインとなってしまいました。
ベテランが活躍するクラブとして有名で、スランプに陥った30歳以上の選手がボローニャに移籍すると復活すると言われています。
チームの愛称は、クラブカラーからとった『ロッソブル(赤と青)』や『フェルシネイ(フォルシナ人)』『ベルトリ(猟犬)』が有名です。
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昨季の成績と今期の目標
【昨季の成績】
・セリエA:9位(54p)
(14勝12分12敗53得点49失点)
・コッパ・イタリア:ベスト16
近年残留争いに巻き込まれることが多いクラブ事情を考えると、早期に残留争いを脱出し9位でのフィニッシュは上出来だと言えるでしょう。
【今季の目標】
最大目標:セリエA10位以内
最低目標:セリエA残留
戦力や財政的に優勝を狙うのは現実的とは言えないでしょう。
残留することを主の目的として、早い段階で残留を決めて置ければ御の字というところだと思います。
所属選手
登録 | 選手名 | 背番号 | 歳 | 身長/体重 | 昨季成績 |
GK | スコルプスキ | 28 | 32歳 | 187cm 84kg | 37試合 0得点 |
ラバーリア | 34 | 23歳 | 196cm 88kg | 0試合 0得点 | |
バニョリーニ | 23 | 19歳 | 193cm 81kg | 0試合 0得点 | |
CB | ルクミ | 26 | 25歳 | 187cm 84kg | 33試合 0得点 |
ベウケマ | – | 24歳 | 188cm 77kg | 26試合 2得点 | |
ソサ | 4 | 21歳 | 185cm 76kg | 10試合 0得点 | |
スマオロ | 5 | 31歳 | 187cm 91kg | 23試合 0得点 | |
ボニファーツィ | 14 | 27歳 | 187cm 70kg | 13試合 0得点 | |
アメイ | 66 | 32歳 | 187cm 70kg | 0試合 0得点 | |
RSB | ポシュ | 3 | 26歳 | 189cm 82kg | 30試合 6得点 |
デ・シルベストリ | 29 | 35歳 | 186cm 84kg | 15試合 1得点 | |
LSB | リコヤニス | 22 | 29歳 | 190cm 87kg | 21試合 2得点 |
CM | N・ドミンゲス | 8 | 25歳 | 179cm 73kg | 31試合 3得点 |
L・ファーガソン | 19 | 23歳 | 181cm 75kg | 32試合 7得点 | |
シャウテン | 30 | 26歳 | 185cm 72kg | 33試合 0得点 | |
モロ | 6 | 25歳 | 184cm 77kg | 26試合 1得点 | |
アエビシェール | 20 | 26歳 | 183cm 74kg | 32試合 1得点 | |
エル・アズジ | – | 22歳 | 189cm 75kg | 23試合 0得点 | |
ピーティア | 25 | 19歳 | 186cm 80kg | 6試合 0得点 | |
K・マイケル | – | 23歳 | 176cm 71kg | 13試合 0得点 | |
RW | オルソリーニ | 7 | 26歳 | 183cm 80kg | 32試合 11得点 |
エンドイェ | – | 22歳 | 184cm 78kg | 32試合 4得点 | |
ヴィニャート | – | 22歳 | 175cm 67kg | 5試合 1得点 | |
オクォンクォ | – | 25歳 | 180cm 72kg | 0試合 0得点 | |
LW | バロウ | 99 | 24歳 | 183cm 70kg | 32試合 3得点 |
CF | ザークツィー | 11 | 22歳 | 193cm 84kg | 19試合 2得点 |
ホーイドンク | – | 23歳 | 190cm 82kg | 33試合 16得点 | |
アルナウトビッチ | 9 | 34歳 | 192cm 83kg | 21試合 10得点 |
移籍情報
【加入】
- イェスパー・カールション[アルクマール]
- ダン・エンドイェ[バーゼル]
- サム・ベウケマ[アルクマール]
- ジョバンニ・ファビアン[インテル]
- リカルド・カラフィオリ[バーゼル]
- ニコラ・モーロ[ディナモ・モスクワ]
- ウサマ・エル・アズジ[ユニオン・サン=ジロワーズ]
- ヴィクトル・クリスティアンセン[レスター/ローン移籍]
- アレクシス・サレマーカーズ[ミラン/ローン移籍]
- レモ・フロイラー[ノッティンガム・フォレスト]
- トマッソ・コラッザ[ボローニャU19]
【退団】
- イェルディ・スハウテン[PSVアイントホーフェン]
- ニコラス・ドミンゲス[ノッティンガム・フォレスト]
- デンソ・カシウス[アルクマール]
- ガリー・メデル[ヴァスコ・ダ・ガマ/フリー移籍]
- マティアス・ロッキ[コルティチェッラ/フリー移籍]
- ディオン・ルッフォ・ルチ[リミニ/フリー移籍]
- マッテオ・アンジェリ[チッタデッラ/フリー移籍]
- フランチェスコ・バルディ[レッジャーナ/フリー移籍]
- エベニーザー・アナン[ノヴィ・パザル/ローン移籍]
- ジャンマルコ・カンジャーノ[ペスカーラ/ローン移籍]
- エマニュエル・ヴィニャート[ピサ]
- キングスレー・ミカエル[レオーベン]
- ムサ・ジュワラ[ヴェイレBK]
- アントニオ・ライモンド[テルナーナ/ローン移籍]
- セバスティアン・ブレザ[イヴェルドン=スポール/ローン移籍]
- マッティア・パリューカ[アレッサンドリア/ローン移籍]
- ルイス・ビンクス[コヴェントリー/ローン移籍]
- ニクラス・ピュィティア[テルナーナ/ローン移籍]
- マルコ・アルナウトヴィッチ [インテル/ローン移籍]
- アンドリ・ファナル・バルドゥルソン[エルフスボリ/ローン移籍]
- ウィズドム・アメイ[ボローニャU19]
- ニコラ・サンソーネ[未定]
- ロベルト・ソリアーノ[未定]
- レモ・フロイラー[ノッティンガム・フォレスト]
フォーメンション
基本フォーメーション(4-2-3-1)
ボローニャFCの基本フォーメーションは4-2-3-1(DF4人、守備的MF2人、攻撃的MF3人、FW1人)。
ボローニャFCの戦術的特長
ボローニャFCの戦術的特長について紹介します。
サイドバックがゲームメイク
近年サイドバックの役割が変化してきており、攻撃においても重要なタスクを担わせるクラブが増えました。
ボローニャFCにおいても同様で攻撃の起点はサイドバック、特に右サイドバックのポッシュがレジスタとなりゲームメイクを担います。
自陣からしっかりとボールを繋いくビルドアップに重きを置くスタイルで、徐々に前進しDFの裏を狙い得点するパターンが得意です。
- レジスタ
イタリア語が起源となっており、試合全体をコントロールしゲームメイクする選手
ポジションチェンジでラインブレイク
ボローニャFCのポジションは流動的で、自分のポジションに縛られずに自由に動きチャンスを作ります。
縦横無尽に最適なポジショニングをする一般的な流動的な動きとは若干異なり、縦方向へのポジションチェンジが多くディフェンスの裏を取るラインブレイクに重きを置いています。
FW(バロウなど)が自陣方向へ降りてきて相手最終ラインを上げ、そのスペースにMF(L・ファーガソンやN・ドミンゲスなど)が飛込み裏を取るといったパターンが見られます。
- ラインブレイク
相手最終ライン(GKの前にいる選手群)の裏を取ること。
ボローニャFCの戦術的弱点
ボローニャFCの戦術的弱点について紹介します。
中央の守備
ボローニャFCは後方からビルドアップしていくために、選手をワイドに配置する傾向があります。
中央にスペースがあるため、中盤でパスカットされてしまうと数的不利な状況を作られやすいです。
ボールを繋いていくスタイルかつ、サイドバックを起点としているチームなので仕方ない部分ではありますがリスク管理が求められます。
左サイドの弱体化
ボローニャFCは、サイドから崩す形を得意としているチームです。
主に右サイドからの攻撃が多いですが、左サイドも重要な役割を担っていました。しかし、昨季左サイドで中心として活躍してきたカンビアーゾ・キリアコプロス・ソリアーノが抜けてしまい弱体化。
現状、代わりとなる選手の獲得などはないため心配になる要素の一つです。
注目選手
ボローニャFCの注目選手はこちらの3名
- バロウ
- ポッシュ
- ニコラス・ドミンゲス
バロウ
バロウは、長い脚を活かしたキープと体の強さが魅力の選手。
昨季、絶対的エースであったアルナウトビッチの離脱によりCFを任されるとポストプレーを開花。流動的に動くチームに欠かせない存在として活躍しました。
しかし、32試合で3点とFWとしては寂しい結果でした。今季はもう少し得点力を上げていきたいところです。
ポッシュ
昨季ボローニャの主力として活躍し、買取オプションを行使して正式にボローニャ所属となったポッシュ。
高いキック精度を持ち合わせており、長短どちらも効果的に利用できる選手。ボローニャでは主に右サイドバックとして活躍しており、チームのレジスタとして躍動しています。
守備においては、相手のパスコースやドリブルコースを予測してシャットアウトすることができる危機察知能力が高い選手。
危険なところが分かるから、良いところにパスが出せるのかもしれないですね。
ニコラス・ドミンゲス
技巧派が多いボローニャの中盤において、豊富な運動量を基に粘り強いディフェンスやスペースへの走り込みでチームを引き締めるニコラス・ドミンゲス。
目の覚めるようなパスをするタイプではありませんが、堅実なパスでビルドアップに貢献することができます。守備においてもクリーンなプレーが多く、攻守においてに無駄なプレーが少ない選手です。
2期目のチアゴ・モッタ
昨季、名将ミハイロビッチの療養&急逝によりボローニャをシーズン途中から率いたチアゴ・モッタ。
中盤位まではオーソドックスな戦いで苦しんでいましたが、終盤に向けて自分の色を出すことでボローニャの躍進を支えました。
準備期間がある今期は、どんなことに取り組んでくるか期待ですね。