今回紹介するチームは、イタリアのトップリーグであるセリエAで活躍するフィオレンティーナ。
今年からセリエAを見ようと思っている方でも分かりやすいように、所属選手や監督、チームの戦術的特徴や弱点を超簡単に解説します。
注目選手も紹介しているので、その選手を中心に見れば試合が楽しめるはず。
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ACFフィオレンティーナ
ACFフィオレンティーナは1926年にイタリアのフィレンツェにて創設、これまで日本の企業である『任天堂』『TOYOTA』『MAZDA』と計10年以上スポンサー契約をするなど日本と浅からぬ縁があるクラブ。
2回のセリエA優勝経験など全盛期にはユベントス、ミラン、インテル、ローマに次ぐ強豪として名をはせていましたが、2000年代初頭は経営破綻によりセリエC2(イタリア4部)への降格やカルチョスキャンダルで勝点没収など運営面での問題により苦しみました。
現在は、2019年より新オーナーとなったロッコ・コンミッソのもと、順調にチームの立て直しが図れています。
チームの愛称は、クラブカラーからとった『ヴィオラ(紫や菫色)』やフィレンツェ市のシンボルである百合から『ジリアーティ(百合の人)』が有名です。
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【本拠地】
イタリア:フィレンツェ
スタディオ・アルテミオ・フランキ
【創設】
1926年
【所属リーグ】
セリエA(イタリア1部リーグ)
【主要獲得タイトル】
・セリエA:2回
・コッパ・イタリア:6回
・スーペルコッパ・イタリアーナ:1回
昨季の成績と今期の目標
【昨季の成績】
・セリエA:8位(56p)
(15勝11分12敗53得点43失点)
・コッパ・イタリア:準優勝
・カンファレンスリーグ:準優勝
今季はタイトルこそ取れていませんが、コパ・イタリアとカンファレンスリーグの2つで決勝の舞台まで勝ち上がることに成功しました。
優勝できなかったのは残念ですが、数年前まで残留争いをしていたクラブとしては及第点の活躍だと言えるでしょう。
【今季の目標】
最大目標:EL出場権獲得
最低目標:ECL出場権獲得orカップタイトル
※EL:ヨーロッパリーグの略称、ECL:カンファレンスリーグの略称
今季は欧州大会への出場権がないため、リーグ戦に集中することになるでしょう。目標としては、6位以内に入りヨーロッパリーグの出場権を確保すること。
それが叶わない場合は、7位以内に入りカンファレンスリーグの出場権の確保かコパ・イタリアのタイトルは欲しいところ…。
但し、ユベントスがカンファレンスリーグの出場権を辞退するという噂がでており、そうなれば繰り上げでフィオレンティーナが出場ということもあるでしょう。そうなれば、目標は変わってくるかもしれないです。
所属選手
登録 | 選手名 | 背番号 | 歳 | 身長/体重 | 昨季成績 |
GK | テラッチャーノ | 1 | 33歳 | 193cm 85kg | 29試合 0得点 |
チェロフォリーニ | 31 | 24歳 | 191cm 80kg | 5試合 0得点 | |
CB | ミレンコビッチ | 4 | 25歳 | 195cm 90kg | 27試合 2得点 |
マルティネス・クアルタ | 28 | 27歳 | 183cm 75kg | 27試合 1得点 | |
ラニエリ | 16 | 24歳 | 179cm 73kg | 9試合 0得点 | |
ムーラ | – | 21歳 | 185cm 70kg | 27試合 0得点 | |
RSB | ドド | 2 | 24歳 | 166cm 68kg | 33試合 1得点 |
ピエロッツィ | – | 21歳 | 184cm 70kg | 34試合 4得点 | |
LSB | パリージ | – | 22歳 | 178cm 71kg | 33試合 2得点 |
ビラーギ (C) | 3 | 30歳 | 185cm 80kg | 33試合 2得点 | |
CM | アムラバト | 34 | 26歳 | 185cm 70kg | 29試合 0得点 |
カストロビッリ | 10 | 26歳 | 176cm 71kg | 15試合 2得点 | |
マンドラーゴラ | 38 | 26歳 | 183cm 75kg | 29試合 2得点 | |
ダンカン | 32 | 30歳 | 178cm 78kg | 25試合 1得点 | |
アルトゥール | – | 26歳 | 171cm 73kg | 0試合 0得点 | |
インファンティーノ | – | 20歳 | 178cm 73kg | 17試合 1得点 | |
ボナベントゥーラ | 5 | 33歳 | 180cm 75kg | 30試合 5得点 | |
べナッシ | – | 28歳 | 183cm 80kg | 15試合 0得点 | |
AM | アントニン・バラーク | 72 | 28歳 | 190cm 86kg | 30試合 2得点 |
サビリ | – | 26歳 | 183cm 80kg | 18試合 2得点 | |
RW | イコネ | 11 | 25歳 | 175cm 67kg | 33試合 4得点 |
LW | N・ゴンザレス | 22 | 25歳 | 180cm 72kg | 24試合 6得点 |
ソッティル | 33 | 24歳 | 180cm 75kg | 18試合 0得点 | |
ブレカロ | 77 | 25歳 | 175cm 72kg | 6試合 0得点 | |
CF | カブラル | 9 | 25歳 | 186cm 86kg | 28試合 8得点 |
クアメ | 99 | 25歳 | 185cm 70kg | 28試合 4得点 | |
ヨビッチ | 7 | 25歳 | 182cm 85kg | 31試合 6得点 | |
ココーリン | – | 32歳 | 181cm 74kg | 29試合 13得点 | |
ムンテアヌ | – | 21歳 | 184cm 72kg | 29試合 10得点 | |
ゴーリ | – | 24歳 | 187cm 80kg | 34試合 3得点 |
移籍情報
【加入】
- ルーカス・ベルトラン[リーベル・プレート]
- ファビアーノ・パリージ[エンポリ]
- ムバラ・エンゾラ[スペツィア]
- オリビエ・クリステンセン[ヘルタ]
- ジーノ・インファンティーノ[ロサリオ]
- アルトゥール・メロ[ユヴェントス/ローン移籍]
- マキシム・ロペス[サッスオーロ/ローン移籍]
- ジェリー・ミナ[エヴァートン/フリー移籍]
- ミカレル・カヨデ[フィオレンティーナU19]
- ロレンツォ・アマトゥッチ[フィオレンティーナU19]
【退団】
- アルトゥール・カブラル[ベンフィカ]
- イゴール[ブライトン]
- ソフィアン・アムラバト[マンチェスター・ユナイテッド/ローン移籍]
- アレクサ・テルジッチ[RBザルツブルク]
- ユスフ・マレー[レッチェ]
- シモン・ジュルコフスキ[スペツィア]
- ヤコブ・ラスムッセン[ブレンビー]
- リッカルド・サポナーラ[エラス・ヴェローナ/フリー移籍]
- ロレンツォ・ヴェヌティ[レッチェ/フリー移籍]
- ルカ・ヨビッチ[ミラン/フリー移籍]
- サミュエル・スパルート[モノーポリ/フリー移籍]
- エドアルド・ピエロッツィ[チェゼーナ/ローン移籍]
- エドゥアルド・ドゥトゥ[アンコーナ/ローン移籍]
- トニ・フルク[HNKリエカ/フリー移籍]
- ミケーレ・セロフォリーニ[フロジノーネ]
- ジョバンニ・コラディーニ[スペツィア]
- ガブリエル・ゴリ[アヴェッリーノ]
- ガブリエル・フェッラリーニ[フェラルピサロ/ローン移籍]
- アレッサンドロ・ビアンコ[レッジャーナ/ローン移籍]
- サルバトーレ・シリグ[未定]
- デスティニー・エガレッバ[レカテナーゼ/ローン移籍]
- マッティア・フィオリーニ[フォッジャ/ローン移籍]
フォーメンション
基本フォーメーション(4-2-3-1)
フィオレンティーナの基本フォーメーションは4-2-3-1(DF4人、守備的MF2人、攻撃的MF3人、FW1人)。
フィオレンティーナの戦術的特長
フィオレンティーナの戦術的特長について紹介します。
ハイプレス
現在のフィオレンティーナは、前線から積極的に守備を行うハイプレスを採用。
複数人で囲い込んでボールを奪うという形ではなく、パスコースを限定しながら1対1を作る形を狙っています。
選手が密集していないため、ボールを奪った際に展開しやすいのが特徴。早い展開で、ゴールまで結びつける形を目指しています。
つり出しての裏抜け
フィオレンティーナの攻撃は、積極的に選手が仕掛けていくというよりは相手の陣形を崩すボールの持ち方と選手の動きに特徴があります。
サイドバックなどがドリブルでボールを晒し、相手サイドバックや守備的MFをつり出してスペースを作る。そして、空いたスペースに攻撃的MFが中心となって裏を取る形が定番戦術。
フィオレンティーナの戦術的弱点
フィオレンティーナの戦術的弱点について紹介します。
セットプレーに工夫がない
フリーキックのスペシャリストと呼べるような選手がいないのも影響しているのかもしれませんが、セットプレーに工夫がなく得点に繋がらないのは気になるところ。
特にコーナーキックは、ただ放り込むだけや同じようなボールを入れ続ける傾向にあります。
動きの速い現代サッカーにおいて、セットプレーは唯一自分達のペースで動かすことができる戦術がハマりやすいプレーです。
セットプレーの成長がなければ、リーグ戦上位やタイトルは難しいでしょう。
リスク管理の甘さ
先ほども触れたとおり、フィオレンティーナはハイプレスで前線から1対1でボールを取りに行く戦術を採用しています。
ハマっているときは良いですが、これが災いして失点をする場面も…。
相手の選手を追い過ぎて陣形が崩れてしまったり、1対1で負けサポートが間に合わず数的不利を作ってしまうなどリスク管理の甘さが露呈しています。
特に疲れが出てくる終盤に多いので、集中力にも問題があるのかもしれません。
注目選手
フィオレンティーナの注目選手はこちらの3名
- ボナベントゥーラ
- ヨビッチ
- アルトゥール
ボナベントゥーラ
元日本代表で、最近はワールドカップの解説で話題となった本田圭佑選手と同時期にミランに所属していたボナベントゥーラ。
フィオレンティーナを観るなら絶対注目してほしい選手の一人です。日本ではあまり知名度は高くないですが、超うまい選手。
中盤の攻撃的なポジションでプレーすることが多いですが、守備への献身性も高くいわゆる何でもできるタイプ。
とにかくボールを取られないですし、確実に前進していける選手なのでチームメイトからの信頼も高いです。
ヨビッチ
ヨビッチは、シュート技術が高く両足と頭すべてで得点を期待できる選手。
プレーに絡めず消えてしまうことが多いのが難点ですが、ハマった時の決定力は群を抜いています。
フランクフルトでブレイクしたヨビッチですが、その後は下降線。レアルマドリードとは違い絶対的なエースがいないフィオレンティーナでは、エースとなることを期待したいですね。
アルトゥール
バルセロナで順調なキャリアを築くかと思われていましたが、謎の移籍によりユベントスへ。その後はイタリアへの適応や怪我に苦しみ、活躍ができていないアルトゥール。
バルセロナ時はチャビの後継者と言われるほどタッチが柔らかく、パスで攻撃にリズムを付けられる選手。
技術力は間違いないはずなので、イタリアのサッカーに適応して怪我無く1シーズン活躍してほしいですね。
ヴィオラに百合の花を咲かせよう
昨季は2つのタイトルで決勝まで行くなど躍進しましたが、勝負強さには課題が残りました。
しかし、カンファレンスリーグが終了してすぐに来季の方針を決めるなど切り替えが早く未来を見ています。
ヴィオラに栄光の時代が戻ってくるのか、その足掛かりとなるシーズンに期待しましょう。