今回紹介するチームは、イタリアのトップリーグであるセリエAで活躍するASローマ。
今年からセリエAを見ようと思っている方でも分かりやすいように、所属選手や監督、チームの戦術的特徴や弱点を超簡単に解説します。
注目選手も紹介しているので、その選手を中心に見れば試合が楽しめるはず。
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ASローマ
ASローマは1927年にイタリアのローマにて創設、1951-52の1シーズンを除き全てのシーズンでセリエAに所属する伝統的なクラブです。
コパ・イタリアの優勝回数は、インテルと並び2番目に多いクラブとなっています。ヨーロッパの舞台では長らく活躍できていませんでしたが、2021-22より新設されたカンファレンスリーグの初代王者となり50年ぶりに国際タイトルを獲得しました。
チームの愛称は、クラブカラーからとった『ジャッロロッソ(黄と赤)』が有名です。
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【本拠地】
イタリア:ローマ
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
【創設】
1927年
【所属リーグ】
セリエA(イタリア1部リーグ)
【主要獲得タイトル】
・セリエA:3回
・コッパ・イタリア:9回
・スーペルコッパ・イタリアーナ:2回
昨季の成績と今期の目標
【昨季の成績】
・セリエA:6位(63p)
(18勝9分11敗50得点38失点)
※ヨーロッパリーグ出場権獲得
・コッパ・イタリア:ベスト8
・ヨーロッパリーグ:準優勝
一昨年にカンファレンスリーグで優勝したローマは、昨季ヨーロッパリーグでの優勝も目指しましたが惜しくも決勝で負けてしまいました。準優勝はクラブレベルを考えると悪くない成績ですが、期待感があっただけに落胆も大きいシーズンに…。
昨季の最終節で勝利して、ギリギリヨーロッパリーグ出場権を獲得できたのでリベンジに期待ですね。
【今季の目標】
最大目標:EL優勝
最低目標:EL出場権獲得&ELベスト16
※EL:ヨーロッパリーグの略称
今季の最大目標はヨーロッパリーグ優勝となるでしょう。
昨季は決勝の舞台、それも最後の最後で失点し準優勝に終わってしまいました。今季こそ、という思いは強いでしょう。
しかし、ヨーロッパリーグ優勝は当然難しい道のりです。ヨーロッパリーグ優勝が叶わない場合においては、ブランド力や収益面において重要なヨーロッパリーグ出場権の確保と決勝トーナメント進出が至上命題となるでしょう。
所属選手
登録 | 選手名 | 背番号 | 歳 | 身長/体重 | 昨季成績 |
GK | L・パトリシオ | 1 | 35歳 | 190cm 84kg | 35試合 0得点 |
スビラー | 99 | 23歳 | 189cm 82kg | 3試合 0得点 | |
ボエル | 63 | 21歳 | 193cm 80kg | 0試合 0得点 | |
CB | イバニェス | 3 | 24歳 | 185cm 73kg | 33試合 3得点 |
エヌディカ | 5 | 23歳 | 192cm 80kg | 30試合 1得点 | |
G・マンチーニ | 23 | 27歳 | 190cm 77kg | 35試合 1得点 | |
D・ジョレンテ | – | 29歳 | 186cm 75kg | 9試合 0得点 | |
スモーリング | 6 | 33歳 | 194cm 81kg | 32試合 3得点 | |
クンブラ | 24 | 23歳 | 191cm 78kg | 7試合 0得点 | |
RSB | クリステンセン | – | 26歳 | 187cm 75kg | 26試合 3得点 |
チェリク | 19 | 26歳 | 180cm 78kg | 24試合 0得点 | |
カルスドルプ | 2 | 28歳 | 184cm 80kg | 13試合 0得点 | |
LSB | スピナッツォーラ | 37 | 30歳 | 186cm 75kg | 26試合 1得点 |
CM | クリスタンテ | 4 | 28歳 | 186cm 80kg | 36試合 1得点 |
アウアー | 22 | 25歳 | 175cm 70kg | 16試合 1得点 | |
ボーヴェ | 52 | 21歳 | 179cm 65kg | 22試合 1得点 | |
マティッチ | 8 | 35歳 | 194cm 85kg | 35試合 2得点 | |
ビジャール | – | 25歳 | 181cm 73kg | 16試合 0得点 | |
LM | ザレフスキ | 59 | 21歳 | 175cm 62kg | 33試合 2得点 |
OMF | ペッレグリーニ (C) | 7 | 27歳 | 186cm 77kg | 32試合 4得点 |
RW | ソルバッケン | 18 | 24歳 | 186cm 79kg | 14試合 1得点 |
LW | エル・シャーラウィ | 92 | 30歳 | 178cm 72kg | 29試合 7得点 |
CF | エイブラハム | 9 | 25歳 | 190cm 80kg | 38試合 8得点 |
ディバラ | 21 | 29歳 | 177cm 75kg | 25試合 12得点 | |
ベロッティ | 11 | 29歳 | 181cm 84kg | 31試合 0得点 |
移籍情報
【加入】
- ロメル・ルカク[チェルシー/ローン移籍]
- レアンドロ・パレデス[パリ・サンジェルマン]
- レナト・サンチェス[パリ・サンジェルマン/ローン移籍]
- エヴァン・エンディカ[フランクフルト/フリー移籍]
- フセム・アワール[リヨン/フリー移籍]
- サルダル・アズムン[レヴァークーゼン/ローン移籍]
- ラスムス・ニッセン[リーズ/ローン移籍]
- リカルド・パガーノ[ローマU19]
【退団】
- ロジェール・イバニェス[アル・アハリ]
- ジャスティン・クライファート[ボーンマス]
- ベンヤミン・タヒロヴィッチ[アヤックス]
- クリスティアン・ボルパト[サッスオーロ]
- カルレス・ペレス[セルタ]
- ブライアン・レイノルズ[ウェステルロー]
- ネマニャ・マティッチ[レンヌ]
- フィリッポ・ミッソーニ[サッスオーロ]
- ゴンサロ・ヴィジャール[グラナダ]
- エルドル・ショムロドフ[カリアリ/ローン移籍]
- ルベン・プロヴィデンス[TSVハルトベルク]
- ダビデ・マストラントニオ[モンテロージ/ローン移籍]
- エブリマ・ダルボー[LASK/ローン移籍]
- マティアス・ビーニャ[サッスオーロ/ローン移籍]
- ウィリアム・ビアンダ[未定]
- アンテ・チョリッチ[未定]
フォーメンション
基本フォーメーション(3-4-3)
ローマの基本フォーメーションは3-4-3(DF3人、MF4人、FW3人)。
FW3人となっていますが、中1人と2人が両サイドに開くという形ではなく全員が中央でプレーする形が多い配置になっています。
ローマの戦術的特長
ローマの戦術的特長について紹介します。
堅守速攻
現在ローマを指揮するのは、ジョゼ・モウリーニョ監督。
堅守速攻は、彼の持ち味としているスタイル。『古い』『つまらない』と揶揄されることもありますが、ローマのカラーに合った情熱的なサッカーができる監督です。
ボールを奪われたら素早く戻りゴール前を固め、ボールを奪ったら少ないパスやタッチでシュートという非常にシンプルな戦術。
ローマのDFは、スモーリングを始めとして体が強く身長もある選手が揃っているためシンプルだけど崩しにくいDFとなっています。
中央突破とサイドでの崩し
少ないタッチでシュートまで繋げることを主軸としていますが、相手のDFが整っているときは中央突破とサイドからの崩しで得点を狙います。
先ほど紹介した通り前線の選手を中央に集めて、レイオフを繰り返しながら中央でボールを前進させます。
また、2シャドー(ディバラやペッレグリーニ)とWB(ザレフスキやスピナッツォーラ)が常に相手SBの裏を取ることを狙っており、クロスからの得点も多いです。
- レイオフ
ワンタッチで、サポートに来た選手にボールを落とすこと。楔のプレーやポストプレーと同じような意味
ローマの戦術的弱点
ローマの戦術的弱点について紹介します。
機動力と柔軟性
ローマに機動力がないわけではありませんが、終盤に機動力不足に陥ることが多々あります。
これは2個目の弱点にも通ずるところで、機動力を担保する交代要員不足が起因している部分もあるでしょう。
柔軟性に関しては、モウリーニョのシステム的にタスクを分業している形になるため流動的なチームとの対戦で柔軟な対応ができない場面が散見します。
昨季のヨーロッパリーグでも、サイドの選手が下がってボールを受ける動きと逆サイドから中に切り込む動きの連動に対応しきれなくて失点しました。
流れを変えられる選手がいない
ローマはどこのチームと戦っても互角の戦いをできるチームですが、拮抗した試合において選手を変えることが出来ない苦しさがあります。
なぜなら、交代要員で流れを変えられない&システムの補完が出来ないからです。
個で戦える選手が控えにはおらず、あと一歩のところで取りこぼす試合が多い印象。
また、選手交代でシステムの補完ができないため攻撃面では残しておきたいディバラを守備のために変えざる負えないなど交代枠をベストアンサーで使えません。
特に今季は、エイブラハムが年末ごろまで怪我で欠場が決まっているので得点力に不安が残ります。
注目選手
ローマの注目選手はこちらの3名
- パウロ・ディバラ
- ペッレグリーニ
- ジョゼ・モウリーニョ
パウロ・ディバラ
昨季、長年所属してきたユベントスからローマへと移籍した『ラ ホシャ(宝石)』ことパウロ・ディバラ。
ずば抜けたテクニックと機敏な動きが特徴で、ワンタッチで相手のマークを外すことが出来ます。
狭いエリアでもボールを運び得点とアシスト両方に期待が持てるため、ローマのカウンターサッカーにピッタリな選手です。
ペッレグリーニ
ペッレグリーニは、下部組織出身でトッティやデ・ロッシがいなくなったローマの新たなアイコンとなれる可能性がある選手。
ボールコントロールがうまく、両足で高い水準のパスとシュートを打つことが出来ます。
近年のローマでは攻撃的タスクが大きくなっていますが、元々守備的なポジションもしていたため攻守ともに貢献できる選手。
ジョゼ・モウリーニョ
最後に紹介するのはジョゼ・モウリーニョ。そうです、選手ではなく監督。
彼は勝者のメンタリティをクラブ・選手に植え付けることが出来る稀有な存在です。
これまで、インテル・レアルマドリード・チェルシー・マンチェスターユナイテッド・トッテナムと一流のクラブを率いてきた名監督。
近年は時代の流れについていけず『古い』『つまらない』と揶揄されることも多くなりましたが、ヨーロッパのタイトルを獲得するなどローマを勝負強いクラブへと昇華させることに成功しました。
監督就任が決まった際は疑問視する声も多かったですが、現在ではローマのベスト監督ともいえるほどロマニスタに愛されています。
モウリーニョと共に
長年監督で苦しんだと言われるローマにやっと訪れた春、ジョゼ・モウリーニョ。
現在のローマ、そしてロマニスタにとって最も重要なファクターになりました。彼とともにローマがまた輝かしい時代を取り戻してくれることを期待しましょう。