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ピケが発信するキングス・リーグとは?ルールや視聴方法から、今後の展望まで詳しく解説



こんにちは、まもです。

今回は、バルセロナのホームスタジアムとして有名なカンプノウに9万人を集めた話題の新スポーツ「キングスリーグ」について紹介していこうと思います。

ルールや視聴方法はもちろん、今後の展望まで解説しますので興味のあるところだけ読んでくださいね♪

キングス・リーグとは?

キングス・リーグは、サッカーをベースに2022年11月に旗揚げされた新スポーツです。

昨年、突然引退を表明したバルセロナのレジェンドであるジェラール・ピケが会長を務めていることでも話題となりました。

旗揚げ当初はメディアなどサッカー関係者から否定的に見方をされており、バルセロナのライバルレアルマドリードのテバス会長からは「所詮、サーカス(見世物)でしょ」と一蹴。

しかし、最初のシーズンが終わるころにはラ・リーガを脅かす存在と言われるまでの話題性があるスポーツとなっており、スペインの若年層にはキングス・リーグの方が人気があるという意見もあるようです。

実際、優勝を決めるプレーオフには9万人が集まり視聴メディアには200万人以上がアクセスしたといわれていますから注目度の高さがうかがえますね。

基本的なルール

サッカーをベースにしているキングス・リーグの基本的なルールは、

・1試合20分ハーフで40分
・引分け無し、延長なしでPK決着
・登録人数は1チーム11名+ゲストプレイヤーの12名
・ゴールデンカード等、独自ルール有

キングス・リーグの登録選手は、公募で集められたメンバーが中心となっています。

12名の内訳

・HPでの公募から体力と技術のテストを通過した120名から10名
・現役又は元プロのサッカー選手を1名
毎節1名のゲストプレイヤー

ゲストプレイヤーは、チームのオーナーが直接交渉して連れてくることができます。毎回目新しさを追加できますし、オーナー本人が出場できるという変わったシステムは面白いですね。

冬季・夏季の2シーズン制

キングス・リーグと名の通り、冬季・夏季の2シーズン制のリーグ戦を主とした運営になっています。

12チームの総当たりで順位を決め、上位8チームがプレーオフで優勝を決めます。

野球でいう総当たりの後に行う、日本シリーズみたいな感じですね。

毎週日曜日に試合が開催され、盛り上がっているようです。

キングス・リーグが話題な理由

なぜ、これほどまでにキングス・リーグが話題となっているのでしょう。

最初のシーズンから盛り上がった理由を紹介します。

ピケが発信するエンタメスポーツ

スタートダッシュが早かった一番の理由は、ピケが会長を務めているからでしょう。

サッカー選手として名門バルセロナであらゆるタイトルを獲得し、スペイン代表としても世界一を獲得した名選手ですから話題性があり注目が集まりやすいですしね。

もちろんここまで早く立ち上げることができたのは、ピケが有名人だから成功したというわけではなく実業家としても優秀だから。

ピケは、現役時代から事業を行い成功に導いてきた実績があります。

有名なところでいうと、テニスの国対抗戦であるデビスカップなどもピケが仕掛けたビジネスで20~30億を超える大きなマーケットの構築をしました。

選手を引退して事業に集中できるピケのこれからの活躍にも期待ですね。

インフルエンサーがオーナー

オーナーをインフルエンサーに任せたのも立ち上げ初期からファンがついて、注目度が高まった要因の一つでしょう。

キングス・リーグのスポーツとしても魅力はもちろんですが、自分の好きなインフルエンサーがオーナーなら観てみるかってなりますからね。

また、ゲーム実況などをしていたオーナーも多いので個々の配信も面白いです。

サッカーをはじめとして、クラブのオーナーは基本的に経営者。お金を持ってますし優秀な方が多いですが、ファンが多いわけではないでしょう。

日本で考えても孫正義さんがオーナーを務めるより、有名ユーチューバーが務めた方が話題性がありますし多様なファン層を確保できそうですもんね。

主なオーナー

・アグエロ(元サッカー選手)
・アドリ(元ジャーナリスト→現在ティックトッカー)
・イバイラノス(SNS総フォロワー3000万人)
・ジャーロメロ(バルセロナのバンキシャ)

サッカー界のレジェンドが参戦

会長のピケと同世代か少し上の世代の名選手が参加しているのも話題になっていますね。

ピケはキングス・リーグを10代~70代まで、幅広い層に人気のあるスポーツにすると宣言しています。

インフルエンサーを取り込むことで若年層を、レジェンド選手を取り込むことで高齢層を獲得できるので話題性はもちろん効率的なマーケティングになってますね。

主な参加選手

・アグエロ(マンC・バルサ等)
・チチャリート(マンU等)
・リカルド(ベティス等)
・ロナウジーニョ(バルサ・ミラン等)
・カシージャス(レアル等)

【今後参加予定?】
・ネイマール(バルサ・PSG等)
・ハメスロドリゲス(レアル等)
・アンドレア・ピルロ(ミラン・ユベントス)

オフシーズンにも参加表明が出ているので、話題性に事欠きませんね。

独自ルールが多数存在

ここまで話題性のところばかり紹介しましたが、キングス・リーグはスポーツとしても魅力がたくさんあるスポーツ。

メインで参加しているプレイヤーは、日本でいう社会人サッカーで活躍していたセミプロやアマチュアの選手なので技術レベルはプロと比べると落ちてしまいます。

しかし、サッカーとは違う独自のルールを取り入れることで飽きさせない工夫をしています。

急に山場がきたりするので、目が離せないのも魅力ですね。

選手やオーナーとの距離が近い

選手やオーナーとの距離感が近く、透明性が高いのも魅力の一つ。

サッカーでは選手を守るためや試合に勝つためなど様々な理由により、クラブによってファン対応が制限されることが多いです。

しかし、キングス・リーグではファン対応を積極的にやっていこうとピケが宣言しているため選手やオーナーとの距離が近いです。

また、審判にマイクとカメラがついておりリアルタイムで配信しているため透明性も高いです。
例えば、「この映像しかないの…。じゃあこれはファールとしか判断できないよ」みたいな感じでVAR室と審判の会話まで聞くことができます

円陣の中にマイクが入り、監督や選手がどんな会話をしているかも聞こえるので自分のチームの一員になった気持ちで応援できるのも良いですね。   

無料で観たい時に観たいところを

ここまで盛り上がった一番の理由は、すべて無料かついつでも好きな時に好きな場所で好きな角度から見ることができるからでしょう。

近年は放映権の高騰しており、特にサッカーはその傾向が強いです。そのため観れる人や観る角度が制限されています。

キングス・リーグは基本的にすべて無料で観戦することができますし、公式だけではなくオーナーが個々に配信もしているので好きな角度から視聴が可能。

切り抜きなどもしやすいので、見たいタイミングだけを見ることができるのも盛り上がりに拍車をかけている要因でしょう。

キングス・リーグの独自ルール

先ほども少し触れましたが、キングス・リーグは視聴者を飽きさせないように独自のルールを取り入れていますので一部紹介します。

ゴールデンカードシステム

ゴールデンカードは、キングス・リーグを盛り上げる独自のルールです。

各チームのコーチが試合開始前にランダムで1枚カードを引き、出たカードを試合中に1度利用できるというものです。

カードの効果

①即時にPK獲得
②相手のカードを奪う
③1分間得点が2倍になる
④相手選手を2分間退場させる
⑤ジョーカー(4つのうちから好きな効果を使える)

どこでカードを切るかによって勝敗に直結する可能性も…。

見方によってはインチキみたいですが、急に山場が来るのでこれがスパイスになって飽きることなく見ることができます。

終盤はサイコロの目で出場選手数が決まる

サイコロで出場選手数が決まる?

「どういうこと」と思う方が多いと思います。

動きがない試合はやはり面白みに欠けるので、後半18分になったところで1つサイコロを振り両チームとも出た目の数しか選手がフィールドに出れなくなるルールです。

例えば、2が出ればキーパーとフィールドプレイヤー1名になります。当然守る方は自由にボールを回されてしまうので、急に打ち合いのゲームになることも…。

面白い発想ですよね。

ファン投票でルールが変わる?

先ほど触れたようにキングス・リーグは視聴者と距離が近いスポーツで、自分も参加している気持にさせる仕組みが導入されています。

SNSを利用したファン投票でルール変更が行われるなど、サッカーとは違いルールが固定化されていないので柔軟な発想で常に変化が起きます。

自分の意見が反映されるのは嬉しいですよね。

視聴者動向をみてルール変更もされているようなので、視聴者好みのコンテンツに常に進化することができています。

ドラフトで選手獲得

キングス・リーグの選手入れ替えは、アメリカのスポーツビジネス方式を採用しています。

いわゆるドラフトと呼ばれているもので、日本でいうと野球のドラフトをイメージすると分かりやすいかもしれません。

但しキングス・リーグのドラフトは特殊で、お金があるチームが強くなりすぎないように予算が決められています。

予算

予算:1億ユーロ(約150億円)
バイアウト:3億ユーロまで(約450億円)

この前優勝したバリオというチームは、この前のドラフトで選手をごっそり持ってかれてオーナーが怒ってました。

若干プロレスっぽくて見方によっては茶番っぽいのですが、エンタメ性は高いコンテンツとなっています。

キングス・リーグとサッカーとの違いは?

先ほども少し触れましたがキングス・リーグはサッカーを軸によりエンタメ性を高めたスポーツです。

では、具体的にはどんな違いがあるのかを見ていきましょう

①フィールドの広さと選手の人数

キングス・リーグのフィールドは横25~45m×縦35~55mとなっており、ブラジルの7人制サッカーであるソサイチと同じ広さを採用しています。

通常のサッカーと比べると約半分程度の広さになっており、全体を俯瞰しやすくより観やすくしています。

同時にフィールドに出れる選手は7名まで。

②キックオフの方法

サッカーでは試合前にコイントスなどでどちらのチームがキックオフするか決めて、フィールドの中央からスタートします。

しかし、キングス・リーグではカウントダウンを合図にフィールドの真ん中においてあるボールを奪い合うことからスタート。

足の速い選手がいれば、毎回ボールを獲得できそうですね。

③PK

キングス・リーグでもサッカーと同様にPKがあり、ファールや40分で勝敗がつかなかった場合に行われます。

キングス・リーグでは引き分けがないので、勝敗がつかなかった場合は必ずPK戦で決着をつけます。

しかし、サッカーのPKとは異なりフィールドの中央にボールをセットして5秒以内にシュートするというルール。

どこまでドリブルするか、キーパーはどんな動きをするのかより駆け引きが楽しめるシステムになっています。

④選手交代のルール

キングス・リーグの選手交代は無制限に行うことができ、審判に申告する必要もありません。

フットサルに近い形になっており、局面によりあった選手を入れることができるので試合の流れをより変えやすくしています。

⑤反則に対する罰則ルール

サッカーではレッドカードで退場になってしまい、イエローカードでも累積枚数によって出場停止処分を受けてしまいます。

しかし、キングス・リーグではイエローカードでは2分、レッドカードでは5分の退場のみ。警告を受けて退場となっても、試合中に復帰することができます。

累積による警告もないため、シーズンを通して同じメンバーで戦うことが可能なんです。

⑥チャレンジシステム(VAR)

サッカーではVARが介入するかどうかを審判が判断しますが、キングス・リーグではバレーやテニスのようにリクエストすることができるようになっています。

但しリクエストが使える権利は1回となっており、VARにより判定が覆れば権利はなくなりませんが、覆らなければ権利がなくなり試合中にサイドリクエストを出すことができなくなってしまいます。

キングス・リーグの視聴方法

キングス・リーグは、ライブストリーミングサービスのTwitch、SNSのYoutubeやTikTokなどで見ることができます。

無料でライブ配信や切り取り動画を見ることができるので、誰もが観戦しやすいスポーツとなっています。

Twitch(https://www.twitch.tv/kingsleague
Youtube(https://www.youtube.com/@KingsLeagueOfficial
TikTok(https://www.tiktok.com/@kingsleague

公式チャンネルで観戦できるのはもちろんですが、インフルエンサーがオーナーをしていることによってオーナー個々のアカウントでは実況配信をしており、いろんな角度から観戦を楽しむことができます。

キングス・リーグの今後の展望

1年でスペインサッカーの最高峰であるラ・リーガを脅かすといわれるまでの存在になったキングスリーグですが、今後の広がりについて出ている情報をまとめました。

数十億円以上のスポンサー

今季の成功を受けて様々なスポンサーが名乗りを上げているようで、キングス・リーグの運営資金を潤沢にあるようです。

ピケが言うにはデビスカップと同等のマーケットになっているそうなので、少なくとも20~30億位の資金調達ができていると考えられます。

SNSへの広告も飽和状態になっている現代において、新たな広告塔としても注目を集めているようですね。

クイーンズ・リーグも開催予定

ウーマンリーグである、クイーンズ・リーグも5月より開催されているようです。

ルールはキングス・リーグと同様で行われるそうですが、視聴者投票によるルール変更などもあり得るのがこのスポーツ。

キングス・リーグとは違う層が視聴する可能性も高いため、より特化したルールが生まれるかも…。

英語圏とスペイン語圏で広める

ピケの野望としては、キングス・リーグを世界的なスポーツにして世界大会をしたいとのこと。

そしてまずは、英語圏とスペイン語圏で広めていくというプロセスを発表しています。

英語を公用語としている国は57ヶ国あり、事実上の公用語となっている国を合わせると61ヶ国あります。

代表的なところでいえば、アメリカやイギリスですが英語は世界中に広がっておりカメルーンなどアフリカでも利用されているのでアフリカ出身選手の参戦も期待できそうですね。

スペイン語を公用語としている国は21か国あります。

代表的なところでいえばスペインですが、アルゼンチン・ウルグアイ・メキシコなどサッカーが盛んなアメリカ大陸に広がっているのでレジェンドが多そうですね。

ブラジルでの開催は決定

英語圏・スペイン語圏ではありませんが、ネイマールが参戦しブラジルでもキングス・リーグを開催することが発表されました。

開催時期は明言されていませんが、シーズン中は物理的に参加が難しくなるのでヨーロッパサッカーのオフシーズンである6月中旬位から動きがあるかも…。

ブラジルもレジェンドが多い国なので、誰が参戦するのか楽しみですね。

日本での開催は?

残念ながら日本での開催予定の発表はありません。

英語圏でも、スペイン語圏でもないですしピケと繋がりがあるような選手もいないので近々での開催は難しいでしょう。

日本でもヒットしそうなビジネスモデルですし、何より観たいのでサッカー業界の方がピケに提案に行っていただきたい…。

キングス・リーグは新たなトレンドとなるかも

今回はキングス・リーグについて紹介しました。

1シーズンしか活動していない歴史がないスポーツが過去ここまでの盛り上がりを見せたことはありません。

ピケをはじめとしたサッカー界のレジェンド選手だけではなく、インフルエンサーを巻き込むことで知名度を飛躍的に上げることに成功しました。

また、ルールもよりエンタメ性を高くし時代に合わせて変化していくスタイルが新しい。

日本での開催も期待したいですね。

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まも

会社員兼ライターです♪ とにかく新しいことが大好きなので、今はサブスクで色んなことを試してます。 サブスクの経験談や新着情報を発信していくので、お楽しみに! あっ!あと上場企業で第一号フルリモート社員として参画したので、 リモートワーク情報についても紹介していきますね。 (サブカテゴリーなので、更新頻度は低いかもwww)

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