カタールワールドカップグループFに組み分けされた国を紹介します。
モロッコ代表メンバーと基本フォーメーション
基本フォーメーションは、4-3-3です。
国としては知名度が高くないですが、各ポジションに世界レベルの選手を擁しているチームです。
ハキミやツィエクのサイド突破から、切り替えしてのシュートなどサイドからの攻撃を得意としています。
▼代表メンバー監督交代でエースが復帰
モロッコ代表は8月に日本代表も指揮したハリルホジッチ監督を解任し、ワリド・レグラギ監督が就任しました。
これにより、監督との不仲で代表不参加だったエースのツィエクが返ってきました。
切り替えしてからのシュート、いわゆる斜め45°を得意としており一人で攻撃を完結することができます。
エン・ネシリとのコンビが復活したことで、攻撃のバリエーションが増えました。
キーマンはハキミ
モロッコ代表で最も市場価値の高い選手であり、攻撃参加が得意なサイドバックです。
ウィングバックとして活躍することも多く、走力を活かした独力が魅力的。
中盤の構成ではどうしても他国に劣ることの多いモロッコですが、ハキミであればスキを突いた中盤を飛ばしてサイドから切り裂くことができます。
モロッコの攻撃がハマるかは、ハキミにかかっているといっても過言ではないでしょう。
クロアチア代表メンバーと基本フォーメーション
基本フォーメーションは、4-3-3です。
中盤のトライアングルでパスを繋ぎ守備のギャップを生み、仕留めるという形を得意としています。
前回大会の準優勝国であり、中盤に魅力的な選手がそろったチームです。
▼代表メンバー中盤の走力とテクニック
中盤は主にモドリッチ、コバチッチ、ブロゾビッチの3人で構成されることが多いチーム。
世界トップレベルのクラブで中心として活躍する選手であり、全員がテクニックだけではなく走力があります。
気の利くポジショニングができるので、この3人からボールを奪取することは困難でしょう。
キーマンはモドリッチ
クロアチアはカウンターというよりは、ポゼッションサッカーなので中盤を飛ばしたプレーは少ないです。
そのため、中盤の選手が重要となりますがその中でもモドリッチの存在が大きいでしょう。
ワンタッチで局面を変えられる選手で、針の穴を通すラストパスは芸術的。
ワールドカップでは守備に力を注ぐチームが多くなり、切り崩すのが難しいので得意のミドルシュートが勝敗を分けるかも。
ベルギー代表メンバーと基本フォーメーション
基本フォーメーションは、3-4-3です。
ベルギーと聞くと日本戦の悪夢を思い出す方も多いと思いますが、カウンターが得意なチーム。
ポゼッションをさせても一流で、デブライネを中心とした攻撃が魅力です。
▼代表メンバー黄金世代で臨む最後のW杯
近年のベルギーはアザール・クルトワ・デブライネを中心に、ヨーロッパのトップを走っています。
黄金世代と期待される中でFIFAランク1位になるなど成績は残してきましたが、ユーロやワールドカップといったビッグタイトルには届いていません。
黄金世代と呼ばれた選手達は20代後半~30代に差し掛かり、次の大会では招集されないメンバーも出てくるでしょう。
黄金世代と呼ばれるメンバーで、有終の美を飾ってほしいですね。
キーマンはトロサール
近年のベルギーを引っ張ってきたのはアザールですが、ここ2~3年のアザールはパフォーマンスが落ちてしまっています。
なので、個人的にはアザールより今絶好調のトロサールを中心に攻撃を構築したほうが魅力的な攻撃が展開できると思います。
トロサールは若いころのアザールをほうふつとさせるような、鋭い切り返しからのシュートが魅力の選手。
デブライネやルカクとの相性も良いので、得点を量産できる可能性もあります。
恐らく途中出場が多くなってしまうかと思いますので、相手の足が止まった後半での活躍に期待です。
カナダ代表メンバーと基本フォーメーション
基本フォーメーションは、4-4-2です。
デイビッドを中心にサイドから切り裂く速いプレーが特徴のチームです。
守備では中を固めて、サイドは若干緩い印象。
▼代表メンバー長身をそろえたパワーディフェンス
カナダのディフェンス陣は、GKは190㎝以上、CBは180㎝代後半から190㎝をそろえるなど高さがあります。
大会屈指の高さがあるので、単純な放り込みでは得点を奪うことが難しいでしょう。
但しスピードには若干難があり、速いパス回しに対しては後手を踏むことが多いのが難点。
パスにリズムが生まれる前につぶせるかが勝敗の分かれ目となるでしょう。
キーマンはデイビス
今大会においてカナダは、相手にボールを持たせてカウンターを狙うことが多くなるでしょう。
デイビスは足が非常に早く、ブンデスリーガ最速といわれていますが、ドリブルが圧倒的にうまいわけではないのでカウンターでこそその真価が発揮されます。
デイビスに対して、戻りながらのディフェンスでは止めることは難しいのでディフェンスがうまくボールを奪取できればデイビス単独、またはラリンとのコンビでのカウンターがハマるでしょう。