本選枠を32ヶ国から48ヶ国に増加し、カナダ・メキシコ・米国の3ヶ国開催で行われるワールドカップ(W杯)2026。
日本代表(SAMUEI BLUE)のワールドカップ出場をかけた『絶対に負けられない戦い』が始まりました。本選枠増加により、アジア枠も4.5から8.5に増えましたが、厳しい戦いが待っていることには変わりありません。
2次予選の日程と結果、突破見込みについて紹介します。
組合せ(グループB)
日本代表は、アジア2次予選で北朝鮮・シリア・ミャンマーとホームアンドアウェーで計6試合して上位2位までに入れば、最終予選に進める。
順位(2節終了時点)
順位 | 国 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 2 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 | 6 |
2 | 北朝鮮 | 1 | 0 | 1 | 6 | 2 | 4 | 3 |
3 | シリア | 1 | 0 | 1 | 1 | 5 | -4 | 3 |
4 | ミャンマー | 0 | 0 | 2 | 1 | 11 | -10 | 0 |
日程と結果(2節終了時点)
- 2023/11/17(金) 2:00
シリア 1-0 北朝鮮 - 2023/11/16(木) 19:00
日本 5-0 ミャンマー - 2023/11/21(火) 18:30
ミャンマー 1-6 北朝鮮 - 2023/11/22(水) 2:00
シリア 0-5 日本 - 2024/3/21(木)
日本 vs 北朝鮮 - 2024/3/21(木)
ミャンマー vs シリア - 2024/3/26(火)
北朝鮮 vs 日本 - 2024/3/26(火)
シリア vs ミャンマー - 2024/6/6(木)
ミャンマー vs 日本 - 2024/6/6(木)
北朝鮮 vs シリア - 2024/6/11(火)
日本 vs シリア - 2024/6/11(火)
北朝鮮 vs ミャンマー
放送予定
初戦のミャンマー戦に関しては地上波で放送されることが確定しているが、2戦目のシリア戦に関しては放送が決まっておらず日本代表戦に関しても観戦できない試合がある可能性も……。
他国の対戦については、放送の予定は今のところありません。
首位通過の可能性大
結論から言えば、日本代表が2次予選を首位で突破する可能性が高いでしょう。
グループBに入った他の国と比べると、実績も選手の質も群を抜いているため確実に勝ち星を積み上げていけると予想します。むしろ、ここで苦戦するようなら最終予選が不安です……。
各国比較
では、データで各国を比較してみましょう。
FIFAランキングで比較
アジア予選のポッド分けされた7月当初のFIFAランクは以下になっています。
国 | FIFAランク | アジア内ランク |
---|---|---|
日本 | 20 | 1 |
シリア | 94 | 14 |
北朝鮮 | 115 | 22 |
ミャンマー | 160 | 34 |
FIFAランクが強さに直結するわけではありませんが、国際舞台で力を発揮してきた日本が圧倒的です。
過去の対戦成績で比較
過去の対戦成績は以下になっています。
北朝鮮とは毎回接戦になるため楽観視はできませんが、シリアには負けたことがありません。ミャンマーは対戦成績が少なく過去成績から判断しにくいですが、そもそも国際舞台で上位まで上がってくることが少ないため対戦回数が少なくなっている背景から考えると難しい試合にはならないでしょう。
国際舞台での成績で比較
各国の国際成績は以下になっています。
日本代表:獲得タイトル16個
※(キリンチャレンジカップは除く)
・W杯出場:7回(7回連続出場中)
最高成績はベスト16
・アジアカップ:優勝4回
シリア代表:獲得タイトル2個
・W杯出場:0回
・アジアカップ:最高成績はGL敗退
北朝鮮代表:獲得タイトル2個
・W杯出場:2回(直近出場は2010年)
最高成績はベスト8
・アジアカップ:最高成績はベスト4
ミャンマー代表:獲得タイトル7個
・W杯出場:0回
・アジアカップ:最高成績は準優勝
国 | タイトル数 | W杯出場回数 | W杯最高成績 | アジアカップ最高成績 |
---|---|---|---|---|
日本 | 16 | 7 | ベスト16 | 優勝(4回) |
シリア | 2 | 0 | - | GL敗退 |
北朝鮮 | 2 | 2 | ベスト8 | ベスト4 |
ミャンマー | 7 | 0 | - | 準優勝 |
ワールドカップにおいては北朝鮮のほうが良い成績を残していますが、1966年大会での成績で直近のデータでは日本代表が他国を圧倒する成績を収めています。
招集メンバーで比較
世界最高峰と呼ばれる、欧州5大リーグ(トップディビジョン)に所属している選手数で比較します。
※直近の試合で召集されたメンバーで集計
5大リーグとは、イングランド・イタリア・スペイン・ドイツ・フランスのリーグ
ミシリア代表:0名
北朝鮮代表:0名
ミャンマー代表:0名
欧州5大リーグに所属している選手がいるのは、日本代表のみ。日本代表には5大リーグ以外にもスコットランドのセルティックやポルトガルのスポルティングなど、欧州の強豪で活躍する選手が多く選手の質と層で他国を圧倒しています。
不安要素
ここまでの情報を総合すると、日本代表が圧倒的有利であり首位通過できる可能性が高いことが分かっていただけたかと思います。
しかし、不安要素もあるので紹介します。
情勢不安定による精神的負荷
日本が所属するグループBは、外務省が発信する『海外安全ホームページ』にて注意勧告を出されている国ばかりです。
- シリア
全域で退避勧告 - 北朝鮮
全域で渡航自粛 - ミャンマー
広域で不要不急の渡航中止、一部は渡航中止勧告
治安が安定していない国での試合は選手にかかる負荷が大きく、パフォーマンスにも影響が出る可能性があります。
特に内戦が続くシリアや独裁国家である北朝鮮とのアウェー戦においては、トレーニング施設・ホテル・試合会場の行き来のみでほぼ軟禁状態での戦いが予想されます。
先ほど紹介した、過去の対戦成績でも分かるように日本代表が負けているのは1試合を除きアウェー戦のみ。もともと難しいとされるアウェー戦が、精神的な負荷がかかることでより困難になる可能性が高いでしょう。
ラフプレーによる怪我
アジア大会で散見した北朝鮮のラフプレーをうけ、日本サッカー協会がAFC(アジアサッカー連盟)に意見書を提出したことが話題になりました。
昔から北朝鮮は激しい当たりをするチームであり、直近は当たるというより削るというプレーが増えてきた印象があります。
他国と比べて選手層が厚い日本代表ですが、怪我人が多くなればチームの士気も下がりパフォーマンスに影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
各国特徴
最後に各国の特徴をまとめて紹介します。
日本代表(SAMUEI BLUE)
招集メンバー
ポジション | 選手 | クラブ | ー |
---|---|---|---|
GK | 前川黛也 | (ヴィッセル神戸) | |
大迫敬介 | (サンフレッチェ広島) | ||
鈴木彩艶 | (シント・トロイデン/ベルギー) | ||
シュミット・ダニエル | (シント・トロイデン) | ||
中村航輔 | (ポルティモネンセ/ポルトガル) | ||
DF | 谷口彰悟 | (アル・ラーヤン/カタール) | ★ |
板倉滉 | (ボルシアMG/ドイツ) | ★ | |
中山雄太 | (ハダースフィールド/イングランド) | ★ | |
町田浩樹 | (ユニオン・サン・ジロワーズ/ベルギー) | ||
毎熊晟矢 | (セレッソ大阪) | ||
冨安健洋 | (アーセナル/イングランド) | ★ | |
伊藤洋輝 | (シュトゥットガルト/ドイツ) | ★ | |
橋岡大樹 | (シント・トロイデン/ベルギー) | ||
菅原由勢 | (AZ/オランダ) | ★ | |
森下龍矢 | (名古屋グランパス) | ||
瀬古歩夢 | (グラスホッパーCZ/スイス) | ||
渡辺剛 | (KAAヘント) | ||
MF | 遠藤航 | (リヴァプール/イングランド) | ★ |
守田英正 | (スポルティング/ポルトガル) | ★ | |
旗手怜央 | (セルティック/スコットランド) | ||
伊藤敦樹 | (浦和レッズ) | ||
田中碧 | (デュッセルドルフ/ドイツ) | ||
佐野海舟 | (鹿島アントラーズ) | ||
川﨑颯太 | (京都サンガF.C.) | ||
川辺駿 | (スタンダール・リエージュ/ベルギー) | ||
川村拓夢 | (サンフレッチェ広島) | ||
南野拓実 | (モナコ/フランス) | ||
久保建英 | (レアル・ソシエダ/スペイン) | ★ | |
中村敬斗 | (スタッド・ランス/フランス) | ||
鎌田大地 | (ラツィオ/イタリア) | ★ | |
FW | 伊東純也 | (スタッド・ランス/フランス) | ★ |
相馬勇紀 | (カーザ・ピアAC/ポルトガル) | ||
堂安律 | (フライブルク/ドイツ) | ★ | |
三笘薫 | (ブライトン/イングランド) | ★ | |
浅野拓磨 | (ボーフム/ドイツ) | ||
上田綺世 | (フェイエノールト/オランダ) | ★ | |
前田大然 | (セルティック/スコットランド) | ||
古橋亨梧 | (セルティック/スコットランド) | ★ | |
細谷真大 | (柏レイソル) |
招集がほぼ内定している中心選手には★を記載
特徴
ミドルゾーンでブロックを作り、ショートカウンターを狙うのが日本代表の基本戦術。
サイドにはテクニックよりスピードと強度を求めており、特に守備時においては2度追い3度追いする選手を配置する傾向にあります。
各ポジションに中心となれる世界トップレベルで活躍している選手がおり、特に前線においてはタレントが渋滞している印象。能力の高い選手を同時に起用するために、クラブとは違ったポジションで選手起用することも多いです。
注目ポイント
- 久保のトップ下起用
守備の強度を求める日本代表では、右WGのファーストチョイスは伊東純也。高い技術力を持ちライン間でボールを受けられる久保はトップ下での起用が多く、クラブとは違った顔を見せてくれます。久保がボールをうけにサイドに流れた時に、空いたスペースに上がってくる守田との連携も練度が上がってきているので注目です。 - 毎試合のターンオーバー
森保監督はW杯での経験から、今後はターンオーバーを積極的に行うことを明言しています。中心選手を据え置いてのターンオーバーではなく、11人全員ターンオーバーするぐらいの思い切りを見せていくようなので楽しみです。
北朝鮮
招集メンバー
ポジション | 選手 |
---|---|
GK | カン・ジュヒョク |
シン・タエソン | |
ユ・カンジュン | |
DF | キム・キョンソク |
チャン・クチョル | |
キム・ポムヒョク | |
チョ・オクチョル | |
キム・ユソン | |
チェ・ジンナム | |
MF | クォン・ヒョクジュン |
チョ・ジュソン | |
リ・イルソン | |
リ・ウンチョル | |
カン・クチョル | |
キム・ククボン | |
ペク・チョンソン | |
FW | ハン・グァンソン |
チョン・クムソン | |
チェ・ソンヒョク | |
キム・ククジン | |
パク・クァンリョン | |
チョン・イルガン | |
リ・ヒョンジン |
特徴
よく言えば球際が激しい、悪く言えば荒いプレーが特徴の北朝鮮代表。
運動量が多くよく走るチームであり、ユベントスにも所属したハン・グァンソンを始め欧州で活躍した選手が数名いるためポイントでの突破力には脅威があります。
注目ポイント
- 荒いプレーがハマるか
荒いプレーがハマれば、相手選手のコンディションやモチベーション低下などによりチャンスを作れるでしょう。但し、近年はVARなど審判のジャッジが厳しくなってきている傾向があるため逆効果になる可能性も高いでしょう。
シリア
招集メンバー
ポジション | 選手 | クラブ |
---|---|---|
GK | イブラヒム・アルマ | (ティシュリーンSC) |
アフマド・マダニア | (ジャブラSC) | |
タハ・モサ | (アルフォトゥワSC) | |
DF | アブドゥル・ラーマン・ワイス | (アテネ・カリテア) |
オマール・アル・ミダニ | (アル・ナスルSC/クウェート) | |
タエル・クロマ | (アルフォトゥワSC) | |
ハレド・ケルダグリ | (アルウェダット SC/ヨルダン) | |
ムアヤド・アル・クーリ | (アル・ジャイシュSC) | |
MF | アムロ・ジェニャト | (アルワダSC) |
カメル・フメイシェ | (アル・アハリ・クラブ/バーレーン) | |
ファハド・ユセフ | (アル・ショルタSC/イラク) | |
エセキエル・ハム | (CSインデペンディエンテ・リバダビア/アルゼンチン) | |
オマル・クリビン | (アルワダFC/UAE) | |
マフムード・アル・マワス | (アル・ショルタSC/イラク) | |
アマール・ラマダン | (FC DAC 1904ドゥナイスカー・ストレダ/スロバキア) | |
ムハンマド・オスマン | (ラムプーンフォリアーFC/タイ) | |
サード・アハマド | (ハッティーンSC) | |
モハメド・アンズ | (アル・リファSC/バーレーン) | |
イブラヒム・ヘサル | (CAベルグラーノ/アルゼンチン) | |
FW | オマル・アッ=ソーマ | (アル・アラビ・ドーハ/カタール) |
ヤシン・サミア | (アルビルSC/イラク) | |
モハメド・アルハラク | (アル・アヘドSC/レバノン) | |
マルディク・マルディキアン | (アル・ハムリヤ/UAE) |
特徴
前線に空中戦に強い選手を配置し、ロングボールやクロスからの得点を目指すチーム。オマル・アッ=ソーマとオマル・クリビンの二人を軸に、GKからのロングボールなど単純な放り込みでもチャンスを作る強引さがあります。
また、サイドバックは前線への意識が強くサイド展開してからのクロスも脅威です。
注目ポイント
- 老将の采配
クーペル監督は、名門インテルからサッカー後進国のコンゴ共和国で指揮を執るなど様々な経験を持つ68歳の老将。自身のルーツであるアルゼンチンから2名の選手を帰化させるなどの動きを見せる彼の手腕に注目です。 - パスの供給源
シリアは空中戦に持ち込めるかが鍵となるでしょう。現代サッカーにおいてパス供給源をつぶすことは重要であり、他国も注力するでしょう。空中戦に持ち込むためのパスの供給源を作れるかがポイントとなるでしょう。
ミャンマー
招集メンバー
ポジション | 選手 | クラブ |
---|---|---|
GK | チョウ・ジン・ピョー | (シャン・ユナイテッド) |
サン・サッ・ナイン | (ヤンゴン・ユナイテッド) | |
ジン・ニー・ニー・アウン | (ダゴン・スター・ユナイテッド) | |
DF | ナンダ・チョウ | (シャン・ユナイテッド) |
イェ・ミン・トゥー | (シャン・ユナイテッド) | |
エイン・ピョー・ウイン | (ラーチャブリFC/タイ) | |
ソー・モー・チョウ | (プノンペン・クラウン/カンボジア) | |
ズウェ・カン・ミン | (シャン・ユナイテッド) | |
エイン・ゼヤー・リン | (ヤンゴン・ユナイテッド) | |
テッ・エイン・ソー | (ヤダナボンFC) | |
カウン・テッ・パイン | (ヤダナボンFC) | |
ラッ・ウェ・ポン | (エーヤワディ・ユナイテッド) | |
MF | スアン・ラム・マン | (ダゴン・スター・ユナイテッド) |
マウン・マウン・ルイン | (ランプーン・ウォリアーズ/タイ) | |
ヤン・ナイン・ウー | (ヤンゴン・ユナイテッド) | |
チョウ・ミン・ウー | (PDRM FC/マレーシア) | |
ネイ・モー・ナイン | (ハンタワディ・ユナイテッド) | |
ウェ・リン・アウン | (ダゴン・スター・ユナイテッド) | |
ルイン・モー・アウン | (ラヨーンFC/タイ) | |
エイン・テッ・アウン | (ヌグリ・スンビラン/マレーシア) | |
ゾー・ウイン・テイン | (ヤンゴン・ユナイテッド) | |
FW | アウン・トゥー | (ウタイタニーFC/タイ) |
タン・パイン | (チェンマイ・ユナイテッド/タイ) | |
ウイン・ナイン・トゥン | (ボルネオFCサマリンダ/インドネシア) |
特徴
基本的にはカウンターで得点を狙うチームであり、素早い攻撃が特徴です。
全体的に能力が高い選手がいるわけではありませんが、サイドのマウン・マウン・ルインとトップのアウン・トゥーなど違いを生み出せる選手もいるチーム。
注目ポイント
- 攻撃より守備
ミャンマー代表は、かねてから守備に問題を抱えているチームです。攻めている試合でもミスから失点して負けることが多く、守備陣がどれだけ粘れるかが注目されるでしょう。
実績と能力でいえば圧倒的な日本
いかがでしょうか、これまでの実績や選手の質でいえば日本が圧倒的優位であることがお分かりいただけたかと思います。
不安要素がないわけではありませんが、ここで苦戦するようでは本選出場が危ぶまれる状況になりかねないので圧倒して首位通過してほしいですね。
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